巷にあふれる笑える美容アドバイスを5つ紹介するとすればまず一つめは、毛穴のつまりにはオロナインを塗ってから毛穴パックをするというものがあります。オロナインといえば、傷やニキビに使える万能薬であり常備薬でもありますが、それをつけてから毛穴用パックを使ってはがすと、根こそぎ取ることができるというものです。
しかし、オロナインは薬ですし美容目的で使うものではありませんしそもそも、鼻に使うパックは頻繁に使うと毛穴が開いたままになってしまうので最近は推奨されていません。美容研究家の間でも意見が分かれるところですが、できれば詰まる前に対処するようにしましょう。
2つ目に、洗顔後は冷水で肌を引き締めるというものがありますが、冷水で引き締まるような毛穴だったら苦労はしません。オイリーやニキビ肌の人は特にそうですが、過剰な皮脂で毛穴が詰まりがちですし冷水で洗ったくらいでは毛穴を閉じることは不可能です。毛穴対策としては、ありえないプロセスといえるでしょう。
ニキビができた時にはチョコレートを食べるのをやめるのが良い、というアドバイスがありますがこれも科学的に証明されているものではありません。もちろん食べすぎは脂質が過剰になるので良くありませんが、カカオ成分が多いものはむしろ美容に良いとされていますので、古い常識にとらわれないようにしましょう。私も以前は控えていましたが、今はむしろ積極的に食べていてニキビはできません。
4つ目は、糖質制限ダイエットといわれるものでこれは確かにダイエット効果はありますが、継続して行うのはよくありません。なんでもバランスよく食べたほうが良いに決まっていますし、病気で食べてはいけないという人以外は糖質は必要な栄養素なので、ごはんでも麺類でもよいのできちんと食べたほうが良いです。糖質をとらないとエネルギーが不足しますし、一時的に痩せることができても病気になりやすくなったりします。
5つ目の巷にあふれる美容アドバイスですが、キュウリやヨーグルトを顔に乗せてパックをするのが良いという昔ながらの意見がありますが、これもできればやらない方が良いです。キュウリもヨーグルトも食用に作られているものですし、美容に適したものではありません。美容効果を上げたいなら食べたほうが良いですし、特にキュウリは肌に張り付けてから紫外線に当たったりするとしみの原因になることがありますので注意しましょう。